2000/12/11(月)定例ツーリング
今世紀最後の我慢大会!奥三河ツーリング

 コーナーに棲む魔物。それは時として前触れも無く訪れる。タイヤと路面の接触点に全神経を集中しバイクを倒し込む。そう、それはコーナーに架ける、男たちのマロンだ、、、ん?マロン?そりゃロマンの間違えだっちゃ!  と言うわけで寒いとは思っていたが、これほどまで寒いとは想像していなかった。はっきり言って甘く考えていた。集合時間には全員集合!(最近みんな時間を守る傾向。なかなかよろしい)参加者はマスター、よっし〜、しゅうじ、おかだくん、まいちゃん、そして本日デビューのチエちゃんの6人6台。天気はすっきりと晴れ上がり、何となくぽかぽかした陽気だった。やっぱ、雨男さんがいないと天気って良いんだなぁ、とまあ何と言うかのんびりした出発だったのです。でも、それは後に来る悲しい悲劇へのイントロダクションだった。今回のルートは、しゅうじの考えた奥三河くねくねルートWITH売木温泉。一行は知立1号線から安城、豊田を通り、足助街道へ。足助街道は岡崎〜香嵐渓を結ぶ快走ルート、巴川添いをくねくね北上するツーリング向けのルートなのです、、が、なぜか工事中が多く、路面は昨日の雨で何となく濡れている。本来ならぶっ飛ばしモード何だけどなんか欲求不満の残る状態。それでも我慢し、香嵐渓へ。サークルKで肉まんタイム。朝のすがすがしい天気は何となく雲の多いいや〜な雰囲気。今日晴れるって言ってたよね。大丈夫だよね、などと皆で慰め合いサークルKを後に、香嵐渓より国道420号線へ。420号はさっきの欲求不満を吹っとばす勢い、しゅうじはびゅんびゅん飛ばす。雲行きは怪しく霧のような雨のような、シールドを何となく濡らし始めていた。オイラは何となく嫌な雰囲気がしてどうもタイヤが路面とくっついてないような、先頭を走るしゅうじとの距離を若干開いたとき、下りの左カーブ、そう、魔物が棲んでいたのだぁ。枯れ葉の集団が湿った路面で集合状態、しゅうじは見事にその上をトレースし、フィギアスケートさながらのテールスライド!で一瞬、立ち直った!と思った次の瞬間、アクセルONにより駆動の架かったリアタイヤは無情にも更にテールスライドに拍車を掛け、大転倒!音も無くまるで踊るかのようにクルンと回り始めた。必死にハンドルにしがみつくしゅうじを振り払い、3回位回ってガードレールの一歩手前で止まった。それもしゅうじの目の前で、、、オイラは車間距離を開けていたので何とかブレーキし、やっとの思いで止まった。後続車も異変に気づいたのか、無事路肩に停車。慌てて掛けより、まずは本人の無事を確認、記念撮影(チョット不謹慎!だけどめったに見られない光景、なんせイタリアの名車ドカティが路上で寝てるシーンなんです)バイクは左側面全部の突起物を排除し、レーサー仕様になっていた。さらにハンドルが見事にポッキリポッキー状態。そのままでは走行不能状態だった。しかしバイクをこんな場所に置いていくわけにいかず、ハンドル回りの部品を全て外し、クリップ部分に折れたハンドルを無理やり差し込み、まいちゃんの持っていた瞬間接着剤(何で持ってんの?)でグリップを張りつけ何とかハンドルを持ち、クラッチが切れる状態に仕上げた。よくよく見てみるとかなりの下りカーブなんせバイクを止めようとスタンドを出してもバイクが勝手に動いてしまう位の勾配が付いているのです。ちなみに、慌てたまいちゃんはバイクを降りようとした瞬間バイクが動き出し立ちゴケ!メーターケース破損という悲劇まで起こってしまう始末。コーナーの真ん中に集まる落ち葉、ブレーキングで荷重の抜けたリアタイヤにやや濡れた路面、なんとも最悪な条件が全て大集合の結末だった。本人は以外にへこたれた様子も無く、「これで900SSブラック計画ができる!」とか言っていたけど、やっぱ悲しいよねぇ。がんばれ!しゅうじ。  前回の高速立ちゴケを超える大アクシデントも何とか乗り越え、再び走り出す。霧のような雨はしだいにしっかりとした雨に変わり、時にパチパチとシールドに当たる(これって雨じゃなくって、あられ?雪?)しかもルートは国道257号から県道10号へくねくねと上る細いワインディング、風も強くなり、雨もしっかり降り、このまんまでは死んでしまう!なんとか、道の駅つぐ高原グリーンパークへと到着!ストーブの周りに陣取り、しばしお茶タイム。ここはトウガラシ梅茶が無料で飲めて、ほんと冷えた体にはこんな嬉しい飲み物ありません!天気が良けりゃあ気持ちのいいコースなんだけど、辛いよねえ。この天気。そんなわけで売木温泉はパスしてもう帰ろうと決定!ていうか温泉入ったら帰れない気がする。何となく普通の人の体温に戻ったので出発。国道153号を目指したのです。あまりの寒さに腹ヘリモードも感じず、ただひたすら走り続ける6台。すると発見!「じねんじょ料理」の看板。しゅうじは左手を出し(手信号)なんのためらいも感じず、入る。ここは漬物とじねんじょ料理のお店で最初出てくる付きだしみたいなのが漬物なんだけど、これが美味しい!メニューはじねんじょを中心に、というかじねんじょと漬物しかないんだけど、じねんじょ蒲焼きの付いた大杉定食1500円が魅力。さらに手打ちという、じょねんじょうどん、じねんじょそば980円も魅力。思い思いの品を注文し、とりあえずビールで乾杯!いくら寒くったってやっぱりビール!?人のいいおっちゃんの作る料理はほんと心暖まるお料理でした。ごちそうさま。おっちゃんの話では少し北に行った治部坂あたりでは雪が降ってるとのこと、、通りで寒いハズだ。体もあったまり、おっちゃんと外で記念撮影し、出発。伊勢神トンネルを越えた辺りから気温が上がり、天気も回復!雨は山間部だけだったようだ。帰りは来たルートを逆走し、午後5時に刈谷到着!車に乗り換え、冷えた体を温めるべく刈谷の湯へ。その後、恒例の打ち上げへ。毎度のつぼ八へ。仕事終わったプーさん、かっきー、しんかいくんも加わり、9人で大宴会。さらに盛り上がった打ち上げだった。あ〜あまたやっちまった。 (本日の走行距離198km、打ち上げ¥30166 熱燗2合瓶13本 生中5杯 生大3杯 カクテル6杯)