2002/8/4(日)番外ツーリング
記録に挑戦!!全線下道900km
 能登半島一周、日帰りツーリング!!

 はたして、人間は一日に何キロ走れるんでしょう!?しかも、高速道路を一切使わず、下道で…単純に平均時速45kmとして24時間走り続ければ1080km!50kmだと1200km!!60kmだと1440km!!!(そりゃあ無理)だけど御飯も食べたいし、給油だってしなくちゃならない。景色の良いところでは写真もとりたいし、のんびりもしたい!!そんなわがまま?ツーリングを計画してみました。

 さて、この企画、一人じゃ挫折しそうだし、誰か誘おうと思ったら、いました、「負けず嫌い&記録好き」のpooさんです。7月上旬、さっそく二人はルートや目的地を検討しはじめました。

 目的地として、イベント性のある場所、しかも、24時間で往復して、さらに下道で700〜900km前後、そこで考えたのが「能登半島」でした。半島なら先っぽ、岬もあるし、「最北端」や「最南端」のイベント性もある。しかもオイラが恋いこがれているら「ランプの宿」もある。ってことは美人若女将に会える…一緒に記念撮影なんかして、至福の思い出が…さっそくツーリングマップルを引っぱりだし、距離の積算。すると、ジャスト900km!!これだ!!これしか無い!!かくしてルートと目的地は決まった。あとは実行日を待つだけだ。オイラは「ランプの宿」のHPの若女将の写真を見ながらワクワクした夜を過ごした。

 さて、オイラとpooさんといえば「雨…>爆」決行日の一週間前の天気予報はやはり50〜70%の降水確率(爆)だが、しかしオイラの願いが?叶ってか、前日には10〜20%までになっていた。そんな訳で8/3日深夜、厳密には4日の午前1時、写真の皆様の見送る中、サンダンスを出発したのでした。

 さて、今回のルートは全線下道と言う事で、まずはR23を北上、笠寺よりR1、そのままR41へ。名古屋市内はやはり混んでいるものの、小牧辺りからはスムーズな流れ。R41も遅いトラックをパスし、AM3:58、飛騨萩原にて給油。さらに北を目指す。高山を抜け、飛騨古川を超え、更にペースアップ。しかし、県境を超え、富山県へ入ったところでポツリ、やっぱ雨が降り出した。「道の駅細入」でしばし空を見ながら休憩。ここまでで250km、時刻は6時を迎えようとしていた。5時間で250km、うんうん、ペースとしては予定通り。

 しばらくすると雨もあがり、多くのライダーでごった返してきた。南へ向かうライダーが多い。朝連なのか?やたらペースの早いバイクが目につく。もちろんオイラ達はあくまでもツーリングペース。なにせ24時間耐久ツーリングなのだから…さらにR41を北上、神通ダムを右に見ながらK69(25)へ。そこからR472で富山市へと向かう。途中、道が整備されており、予定の道が捜せずにK377で北上。新湊市にてR8へ。そして遂にR160へ。いよいよ待望の能登半島入りだ。実際ここからは未体験ゾーン。海岸線の緩やかな道を快調に飛ばす。そして、能登半島のほぼ中心に位置する七尾市で「フィッシャーマンズワーフ」の看板に引かれ、朝御飯タイム。だがオープンの8時30分までまだ30分程時間がある。仕方なく近くの蕎麦屋?うどん屋?一杯飲み屋?みたいな店で蕎麦とうどんを頂く。漁港が近いせいもあり客は漁師ばかり、しかも美味しそうにビールを飲んでいる。店のおやじは酔っぱらってやる気無しモード全開!マジにビールがこれ程飲みたいと思った事は無かった(大袈裟かな?でもホント暑かったんです)

 ビールに散々後ろ髪を引かれつつ、開店したばかりの「フィッシャーマンズワーフ」を見学する。店内はお魚の匂いで充満していた。これで飯が食えそうだ(爆)先を急がないとオイラ達には時間が無い。10分程で切り上げ出発。和倉温泉よりR249へ、さらに海岸線を北上。ツーリングマップルの「能登島を望む1.5車線路、ローカルな海風景連続」に引かれK34へ。確かにそうかも知れない、だが漁村のまん中をペースをあげて走る事もできず、さらに道が地図とは違うはで、やや道に迷いながら何とかR249へ戻る。余りの暑さにコンビニへ避難。ルートを確認し、更に北上。いよいよ能登半島先端に近付いて来た。R249に別れを告げ海岸線を走るK28へ。ここまで来ると「禄剛崎ろっこうざき」の看板も出て来た。あと10kmほどだ。そしていよいよオイラ的にはメインイベント!「ランプの宿」の入り口までやって来た。うーん、感無量。記念撮影をとも思ったが早く若女将に逢いたくて宿に向かう細い農道をひた走る。とんでもない急な下り坂を下り切ったら日本海が目の前に広がった。断崖絶壁の上に作られた駐車場だった。早速バイクを止めて断崖絶壁の下を見る。あった!!夢にまで見た「ランプの宿」だ。たくさんの雑誌に紹介され、もちろんHPもしっかり確認して来た。まさに絶景の中その姿を現した。と、同時に「見学、トイレの利用、日帰り入浴などはお断りいたします」の看板もどーんと立っていた(泣)

 さすが歴史ある旅館。やっぱりダメかなあ。看板に見学もダメだって書いてあるのに、さらに若女将と一緒に写真を撮りたいなんて、そんな事、言えません。しばらくボー然と宿を眺める2人。しかし、オイラはここへ来るのに死ぬような暑さの中470kmも走って来たのだ。こんな事で挫けません。当たって砕けろ!の精神で宿に向かった。そして、宿の入り口。重厚な門の前に二人とも言葉を失っていた。うーん、入るべきか入らぬべきか…葛藤の中、心の中のもう一人の自分が言った。「このまま引き返すなんて!意気地なし!!ダメでも聞いてみる価値はあるゼッ」そうだ。勇気を奮って近くにいた掃除のおばちゃんに声をかけた。「あの〜実はですねえ…」そこまで言ったら、おばちゃん「奥の受付に行っておくれ!(雰囲気的には>わしゃ忙しいんだっちゃ…ってなかんじ)」結局勇気を奮って玄関をくぐった。「ごめんくださーい!!」

 やや若い、宿の人が出て来た。「あのですねえ…」オイラは言葉を探るように事情を説明した。そして、最後に、「で、出来たら若女将と一緒に記念撮影したいんですが…」回りくどい説明だったかも知れない、だって見学も出来ませんなんて看板にあるような歴史ある宿で誰が一体最初の第一声でこんなお願いができるか!?だが、意外にもその若者は丁寧な口調でこう告げた「あぁ、残念ですが若女将は今日、金沢へ出張に行ってます。帰るのは夕方くらいですが…温泉なら午後2時以降なら入れますよ…」驚いた。さすが客商売の鏡、旅館業の方だ。一向に嫌な顔一つせず、丁寧に説明してくれた。何となく安心したの半分、出張と聞いてガクッと肩の力が抜けた。うーん残念、残念、残念…残念をいくつ書いても諦めきれなかった。だが、またここへ来る口実が出来た。また来よう。そんな思いでしきりに記念撮影をしまくった。ホントだったらここに女将が居るのにね…

 さて、宿を後にして、いよいよ能登半島最北端の地「禄剛崎」へ向う瞬間が来た。県道沿いにある小さな看板をさがし、遂に灯台入り口を探し当てた。そこはなが〜い階段だった(聞いてねぇ〜よ!爆)仕方なく近くにバイクを止め重い足取りで階段に望んだ。次第に急になり最後は心臓が口から飛び出るくらい苦しかった。寝不足、そして徹夜の473km走行!死ぬ思いで登った。そして、いよいよ「禄剛崎の灯台」はその姿を現した。思わずガッツポーズで記念撮影。日本海の潮風が気持ちよかった、だがそれも一瞬だった。暑い!だけれどもココまで来るのに11時間もかかったのだ、早々引き上げられる訳も無く、あちこちを散策した。さすがの暑さで灯台脇の茶店でこれまたビールに後ろ髪引かれつつ、ぐっと我慢して牛乳を飲んだ。美味しかった。しばらく茶店のおばちゃんと話が盛り上がり、クラブのステッカーを貼らせていただいて、記念撮影。楽しい時を過ごせた。おばちゃん、ありがとう…

 さて、地獄の階段を降り、再びバイクへ。灼熱の中、K28をひた走る。輪島を超え、そろそろお腹がすいて来た。R249沿いの食事処を見つけてチョイト遅めのランチタイム。本来なら暑さでくどいものが食べられそうにない気がするが、二人ともモーレツな食欲!燃費の悪さは一級品!しっかりチキンカツ定食とヒレカツ定食を頂きました。そして、おなかも満足、再び走り出す2人でした。

 快調にR249を走っていると後続のpooさんがクラクション!!何かあったのかな!?と思って止まってみるとどうやらオイラのバイクがおかしいらしい!降りてふと見るとガーン!!何と右のマフラーを止めているステーがポッキリと折れてるじゃあないですか…お陰でマフラーは中ぶらりん!しかし、実は以前にも左マフラーが同じ目にあっていたため、「なーんだ、またか…仕方ない、直そう…」てなわけで針金でクイッと縛って作業完了。あっという間に修理完了です。やっぱ針金は必需品ですな…。

そんなマイナーなトラブルを経て、いよいよpooさんのメインイベント、千里浜の渚ドライブウェーにやってきました。ここは、砂浜なんだけど車の走れる砂浜!?観光バスやバイクだって走れるんです。千里浜のドライブインにて休憩後、早速GOです。なるほど、下はしっかり砂です。でも湿っている訳じゃ無いんですがそこは堅く、でもグリップはあまり良く無く、そして、記念撮影をとバイクを止めてスタンドを出せばズブズブっと。それでも何とか記念撮影を済ませ、ひた走る。路面?はかなり波打っている場所も多く、マフラーがやや不安だったが何とか走波。日本海に沈む夕日がとてもきれいでした。

 さて渚ドライブウェーを出て、再びR249へ。やや迷いながらR159へ出て、R8へ、と思ったらこれまた道がかなり変わっいて、知らない間に金沢東ICまで来てしまった。引き返し、UターンでなんとかR304へ。午後6時、やっとの思いで福光までやって来た。ココからは世界遺産で有名な五箇山を超え、R156へ。しかし、ココでまたもや雨の洗礼を受ける。路面は完全にウエット。ペースもあがらず、峠越えのワインディングは死にものぐるい。ドライな昼ならかなり楽しめるワインディングも薄暗くなったウエットでは原付並みのペース(涙)しかもどんどん暗くなり、シールドは濡れて使い物にならない、究極の我慢大会となってしまいました。R156道の駅白川郷で一旦休憩。これからのルートを考える。このまま雨が降り続け、こんなペースでは何時間たっても帰れそうに無い。しばらく走って見込みがなければ高速利用も仕方ないかと…。ガソリンの不安もあったので取りあえずR156を更に南下。するとひるがの高原を過ぎた辺りで天気も徐々に回復。路面もかなりドライになって来て、何とかこのまま帰れそうな雰囲気。二人は一気に白鳥の道の駅まで走ったのです。

 道の駅白鳥は盆踊りの練習の真っ最中。これまた腹が減って来て、つい、晩御飯タイム。ココまで来れば帰って来たも同然。残り200チョイだ。二人はカツ丼を一気に食べ、あっという間に出発。R156の慣れた道(スノーボードとかで良く利用してるので道は完璧にマスターなのだ)を一気に南下。さて帰るぞ!!と思った矢先にpooさんのクラクション。何かあったか!?と思い止まるとpooさんに究極の眠気が襲って来ているとのこと。事故でもあったら大変なので郡上八幡のコンビニにてしばらく小休止。しかし睡魔はかなりの勢いでpooさんを襲う。しばらく仮眠を、とも思ったがなかなか寝られそうな場所も無く、4km先のドライブイン王滝苑へベンチを求め出発。オイラは全線下道24時間ツーリングの伝説を刻むべく、pooさんと別れ、R156を一気に南下するのでした。

 さすが、一人だとペースもあがり、美濃のGSにて午後11時、給油。K17で江南に抜け、R41へ。ひたすら南下し名古屋市内へ。寒さしのぎで着ていたカッパを余りの暑さに脱ぎ、笠寺よりR23へ。そして、午前0時32分。無事にサンダンスへ帰って参りました。

 何かをやり遂げた充実感。ハッキリ言って阿呆な企画ですが、とにかくこればっかりは、経験した人しか味わえません。そして、帰って来て飲んだビールの旨い事!!3本程で御昇天となりました(爆)次回はやはり1000kmの壁を超えたいですな。フムフム…


おまけじゃ〜 能登一周ツーリング写真館だす・・・
←←←←チームお見送り

お魚いっぱい→→→→
←←←←ヒレカツ美味しかった
↑↑↑思わず記念撮影↑↑↑

入り口です→→→→
←←←←灯台!!
↑↑↑玄関にて↑↑↑
←←←←売店のおばちゃんと

クラブステッカー→→→→
↑↑↑マフラー修理の図↑↑↑
←←←←ズボッ

白鳥のカツ丼です→→→→


TOURING DATA ツーリングデータ>>>>>>>>>>
参加メンバー
ますたー、プーさん、
お見送り>>>よっしー、名古屋さん、ましゃさん
本日の走行距離 896km、
給油、走行距離 43.83リットル 4541円 平均燃費18.75km
   飛騨萩原    Am03:34 8.5リットル 866円 147km 燃費17.29km
   小杉インター  Am06:38 7リットル 691円 137km 燃費19.57km
   珠洲市     Pm01:41 10.7リットル 1198円 203km 燃費18.97km
   福光      Pm06:14 8.63リットル 888円 173km 燃費20.04km
   美濃      Pm10:53 9リットル 898円 162km 燃費18.00km
   刈谷      74km

コンビニ、食事など 合計3125円
   コンビニ自販機など 5件 775円
   たぬき蕎麦   500円
   ヒレカツ定食  1100円
   カツ丼     750円

高速、有料走路 0円(爆)


おまけ!!8/3 いってらっしゃーい
GANちゃんが北海道に旅立って行きました。いってらっしゃーい
行った人>>>GANちゃん
お見送り>>>ますたー、よっしー、pooさん、ましゃさん
すんごい過積載ぶりを発揮してました。こんなに積んで走れるのか!?しかし、荷物は永年の研究の成果がしっかり表れております。気をつけていってらっしゃいです。