2003/10/6(Mon)〜10/11(Sat)
九州ツーリング

10/8 その1 別府〜阿蘇

別府を後に…湯布院「下ん湯」へ


 朝ご飯は8時30分から、ちょっと遅いですよねえ。朝7時過ぎに目を覚ました二人は取りあえず荷造り、着替え、朝のお勤めなどを済ませ朝食の時間にはチェックアウト体制も完璧!質素ですが有り難い朝食を頂き、出発です。起きたときのどんよりした雲は段々無くなり、青空が広がってきました。まさに阿蘇が「うえるかむぅう」と言っているようです。別府を後にし、湯布院へ向かいます。朝日を浴びる鶴見岳、由布岳を右手に見ながら気持ちの良いK11高原道路を気持ちよく走ります。スピードはゆっくり。まさに旅です。湯布院の町並みが眼下に広がる「狭霧台」で一服し、かつて、ダムで消えてしまうはずだった湯布院の町並みをのんびり眺め、旅人気分は100%を越えます。記念撮影を済ませいよいよ湯布院入りです。湯布院でもぜひ温泉に入りたかったので市場調査のため湯布院駅に…そう、オイラ旅の情報は駅で収集するのです。観光案内なんかも多いし、パンフレットとかも置いてあったりするしね…。で、観光案内所発見!さっそく聞き込み開始です。「湯布院でこの時間入れる共同浴場ありますかぁ?」案内所のお姉さんは地図を出して説明してくれます。うーん、さんきゅ!で、いくつか紹介してもらった温泉の内、一番安い温泉(安直ですな)を目指す事に。その名も「下ん湯」なんて読むんでしょう?しもんゆ?したんゆ?まあイイや。

 オイラのおバカな案内で少々迷いましたが無事「下ん湯」へ到着です。200円を料金箱に入れて扉を開けて唖然としました。そのまんまお風呂!普通脱衣所があって、ガラガラッと扉を開けると湯船ですよねえ。それが外の扉開けたら湯船。中には40代くらいの男性が入っておりました。「おはようございます〜」まずは挨拶。よく見ると湯船の廻りに脱衣かごがあります。はあ、とりあえず一安心。服を脱いでいざ温泉へ!うーん最高です!ほんのり硫黄の香りがしてお肌に染み込みます。男性が「バイクですかぁ?」「あ、はい、愛知から…」「ほおぉ愛知ですか…」標準語の受け答えにこりゃ地元民じゃ無いな…との判断。「どちらからですか?」「東京からです」(負けた…そしてその後、大ボケ)「えぇ?バイクで東京からですか?」その男性、呆気にとられて一言、「飛行機です」(だわね…ちょっと安心。でもあまりにも大ボケの会話に沈黙が流れる。マズイ)「いやあ、ココの温泉は良いですねえ…(冷汗)」

 和みの時間もそろそろ…これ以上、居るとここで泊まることに成りそうだ(ちなみにまだ朝9時30分)ってんでそろそろかなあ?と思ってると、おばさん3人組が登場!「あぁぁ〜すいません」慌てて扉を閉める。そうか、ここ、混浴なんだ。そう言えば男も女も無かったっけな…そう思って外で相談してるおばさんに声をかけた。「そろそろ出ますから5分くらい待ってもらえれば入れますよ」おばさんは目を丸くし一言「あっそうですか、有り難う…」と。さて、このタイミングを逃すと根が生えると思い、服を着て出発準備、するとおばさん扉を少し開けて「あのぉ、私たちが入ってるときに男性が入ってきたら困るんで…良いですからゆっくり入ってください…」んんんっ?でも後からよく考えれば、若い娘ならともかく、困るのは男性の方かと…

いよいよ、憧れのやまなみハイウェイへ!と思ったら寄り道(爆)

 さて、湯布院を後にいよいよ「やまなみハイウェイ」へ向かう。K11を流して走っていると看板「世界のバイク100台!岩下コレクション」おぉ?何だ?気になる…そして1分も経たない内にまた看板「ホンダの歴史、レーサーから6気筒まで」…負けました。入ります。そんな訳で岩下コレクション〜

 入場料600円を払い早速中へ。おぉぉCB750Kがお出迎えだぁ〜おー凄い〜その中でひときわ、異彩な雰囲気。オーラが出てます「ドカティ アポロ」ドカのLツインを2つ並べて4気筒にしたおバカなバイクです。ちなみにチェーンもスプロケも2丁がけ。昔の人は凄いですね。右と左のシリンダーの回転数があわないととんでもないことになる気がするのはオイラだけでしょうか?そして、例のホンダコレクション群。はっきり言ってオイラには古いバイク、特にレーサーは同じにしか見えません。そんな中、CBX1000の新車が展示してあったり(オドメーター00000km)とまあ、見応え十分です。さらに旧車コーナーは博物館並の展示。1900年初頭
のバイクからギンギンのハーレーチョッパー(案内に"アメリカで制作されたチョッパー"って誇らしげに書いてあったのには笑った)まで、そして凄いのは本物の戦闘機まで展示してあるのにはチョイと感動でしたねえ。本来なら時間かけてゆっくり見たいとこですが、予定はまだまだ、ここで遭難するわけにもいかず、岩下コレクションを後にします。そう言えば、余談ですが、受付のお姉さんが綺麗だったなあ(爆)

今度こそホントにやまなみハイウェイへ

 さて、今度こそホントに「やまなみハイウェイ」です。分水峠でかっきーに「適当に走るから後で付いてきて〜」と簡単にうち合わせ、いよいよ「やまなみハイウェイ」に入ります。

 「やまなみハイウェイ」は湯布院から阿蘇までの約60kmの高原道路で死ぬほど走りやすく、景色の良いワインディングです。ライダーなら一度は走りたい道ですね。車も少なくまさにライダー天国!景色の良い場所を見つけては休憩、写真、また走って景色の良い場所を見つけては、また休憩。あっという間に走ってしまいました。阿蘇山の一望できる城山展望台にてUターン、エルパティオ牧場をチラッと見学、(ほんの3分)。通称「ミルクロード」と言われる牧場地帯の高原道路へ向かいます。ここは「やまなみハイウェイ」とはまた違った雰囲気で、一言で言えば「日本じゃないみたい」ってなかんじです。えっ?どう違うかって?うーん、あの干し草を大きく丸めたの(なんて言うんだ?)とかとにかくスケールがでっかくて、人間が小さく見える。北海道の美瑛あたりの高原に雰囲気そっくりで、飛行機で種蒔いちゃうみたいな雰囲気って言うのかな?うーん説明が下手で申し訳ないっす。とにかく、超オススメってことで…行けば解るし、逆に行かないと解かんないかな?

阿蘇でバーベキューランチ

 そろそろお腹も空いてきて、どこかでご飯を…と思っておりまして…発見しました!「阿蘇観光牧場!」ここはミルクロード沿いにある観光牧場でバーベキューやしぼり立ての牛乳が頂けるんです。もちろん迷うことはありません。目指すは「赤牛!」店内は何て事無い普通の食堂です。店の奥にバーベキューコーナーがありまして、取りあえず席取ッピです。メニューを見て

オイラの心の声:(うむうむ…ロース2500円ねえヒレ3800円かぁ〜高いなあ。おっ1800円でお値打ちバーベキューがあるぞっ。よーし奮発してコレ行ってみよう!)

かっきーの肉声:「ロース!」

オイラの心の声:(おいおい!かっきーロースかよっ!マジッ?どうすんだよう!!かっきーがロースって事はオイラは…)

オイラの肉声:「ヒレ!」

オイラの心の声:(やっちゃったよ〜昼飯に3800円かぁ〜マジ、やべーよ安くて美味しいもんで済まそうと思ってたのにぃ〜)

かっきーの肉声:「いやぁ旅行の勢いって怖いね〜ひーひーひーひーっ(かっきー笑い)」

オイラの肉声:「どうせなら美味しいもの食べたいしねえ…(汗)」

おじさんがバーナーで炭に火を付けに来た。火事になるかと思った。以前、阿木川ダムのバーベキュー場でバーナーを使っていたが、さらに大型のバーナーだ!オイラは大物を発注した満足感と旅の開放感に酔いしれていた。そして、ついに肉がやってきた。いや肉なんて呼び捨てにできません「お肉様殿…」おぉぉ〜感動のご対面!おぉ、なんて愛くるしいサシ(脂身)お口の中でとろける甘〜い肉汁!早速、「頂きます〜」。かっきーの顔にも笑みがこぼれている。旅の勢いとはいえ、大奮発の昼ご飯だ!まずは一切れ網に乗せる!きゃー感動!でも様子が変。ジューって言わない。肉が「おい、マジ熱いよっ!燃えちゃうってばっ」と言いながら油を炭にこぼしつつジューとか言って縮んでいくのを想像していたオイラは目が点だった。そしてかっきー「あんまり焼けんとね…」冷静だ。なぜそんなに冷静でいられる!?そして一枚目の肉が焼ける頃にはご飯が1/3になっていた。くっそー!もっと焼けろ!火よ大きくなれ〜!だが、結局、最後まで火は弱かった。確かに肉は美味しかった…ような気がする。これで3800円とはあまりにも悲しい!コレだったら名古屋の某焼き肉屋でヒレ2人前注文した方が満足だ!恐るべし「阿蘇観光牧場!」無理してでも中のテーブルのガスコンロでのバーベキューをお勧めします!絶対!

 さて、まさに「不完全燃焼のバーベキュー」を後に「大観峰展望所」へ向かう。ココはサンダンスのお客さんに聞いて絶対行っとけ!ってなオススメスポット。ここからは阿蘇山がお釈迦様の寝ている姿に見えるという何とも素晴らしく、有り難い展望所。バイクも多く、やまなみ〜ミルクロードのツーリングには欠かせないスポットの様です。しばらくマッタリ過ごし、ここでかっきーとは一旦お別れ。かっきーはここから熊本、三角経由57号フェリーで故郷、雲仙へ向かいます。そしてオイラは…どうしようかなあ(爆)


後半へとつづく…


前のレポートへ 九州レポートトップへ 次のレポートへ