2003/6/2(Mon)〜6/3(Tue)
八ヶ岳登山山行日記

6/2 集合〜八ヶ岳へ

 Am7:00サンダンス集合。6月にしては珍しい(観測史上3番目に早く上陸した台風だそうです)台風4号の影響も無く、快晴無風。完璧な朝を迎えた。早速車に荷物を積み込み出発、名古屋高速〜名神小牧IC〜中央道へ。途中集中工事の為やや渋滞するものの順調に北上。そしてAm9:00駒ヶ岳SAにてトイレ休憩。運転をたかとうさんに交代しGO。諏訪ICをおり、茅野市内のコンビニにて昼食購入。そしていよいよ八ヶ岳中央入り口の桜平駐車場へ向かう。一般道を抜け、林道へ。ココはまさしく四駆天国。しばらくガタガタの林道を走りAm11:50桜平駐車場へ到着。買って来た御飯を食べる。うーん山で食べる御飯
の美味しい事…美味しい事…そしていよいよ入山。遠くに八ヶ岳連邦が見える。「あんなところまで登るのね〜」(byよっしー)

入山〜オーレン小屋

 最初はだらだらとした登り。この先の夏沢鉱泉への荷上げ用の林道。できればココまで車で来たい!っぽい。最初はペースもつかめず苦痛な登り。ザックや靴の様子を伺いながらゆっくり登る。そして第一の目的地夏沢鉱泉Pm12:57着。ややスローペース。ですが時間はたっぷり。しばらく休憩し次の目的地オーレン小屋へ向かう。そしてPm1:12オーレン小屋へ。んん?でも何か違う。時間も早いしガイドブックと違う。道を間違えたか?しかし、ココまでは迷うような道も無く、しばらく休憩して再出発。途中、残雪の登山道を登りPm2:15本物のオーレン小屋へ到着。ここは八ヶ岳の名水、黄連強清水(おーれんこわしみず)の湧く素晴らしいロケーションの小屋。小屋の近くにはキャンプ場もありハイシーズンには多くの登山者で賑わいます。しかもココからは硫黄岳、赤岳などの南八ヶ岳へのアクセス(登山道)も集中しており絶好のビバークポイント。小屋の主人も明るく、とても親切にしていただきました。

オーレン小屋〜夏沢峠

 さてPm2:49オーレン小屋を出発次の目的地、夏沢峠へ向かいます。ココからは本格的な登山道。林の間を抜け黙々と歩いているとPm3:09突然視界が開け目の前に硫黄岳が!そうココが夏沢峠です。ココは硫黄岳まで1時間、南八ヶ岳への中継基地として賑わいます。小屋も本沢温泉管理でヤマネやモモンガの住むやまびこ荘やヒュッテ夏沢など小屋が集中してます。まだハイシーズンでは無いのでどちらの小屋も休業中。ちょっと寂しい気がします。ひとしきり写真を撮り、出発。今日の宿である本沢温泉まで下り1時間の予定です。

いよいよ本沢温泉へ

 「明日の朝はココを登らなきゃダメなんだよねぇ」などと残念な会話をしながら本日、初の本格的下り。下りは結構体力使います。足場の悪い丸太橋等をいくつも超え、絶景にビビリながら歩く事一時間。目の前に断崖絶壁が現れましたPm4:17。そう、本沢温泉野天風呂です。木々の間から見える硫黄岳がとても美しく、絶景です。そしてPm4:36無事に本沢温泉小屋へ到着です。とりあえず嬉しくて記念撮影。そしてチェックイン。小屋は広く増築を重ねやや迷路チックですが歴史を感じる趣の有る建物。外には八ヶ岳の湧水、そしてなぜか生ビールの樽が冷やしてあったり(うーん、美味しそう。)

本沢温泉野天風呂を満喫

 さて、小屋には相部屋と個室部屋が有るのですがオイラたち山小屋初心者は不安も有り取りあえず個室へ。ザックの荷物を一旦整理し、とりあえず部屋でビール一杯。そしてタオルを持っていざ野天風呂へ出陣です。ココの野天風呂は多くの登山書や温泉ガイドブックに有るように日本一標高の高い(2150メートル)野天風呂で、お湯はしっかりと硫黄の匂いのする源泉100%の素晴らしい温泉です。お湯は野天風呂の角から湧き出ているらしくプクプクとが出ています。ビール片手に自然の中でゆっくり温泉タイム!見上げれば硫黄岳の勇姿、まさに至福の一時です。

夕食〜就寝

 あっという間に時間も過ぎ、夕食の時間が近付いて来ました。慌てて野天風呂を後にし、Pm6:10食事タイムです。小屋の食事は山の中とは思えないほど豪勢で、特に湧き水を使い、薪ストーブで炊いた御飯は絶品!ごはん3杯も食べてしまいました!そしてしばらく他の登山者と温泉談義の後、外で一杯!でもこれまた外は凄まじく寒く、あっという間にリタイア。午後8時30分の消灯前に内湯へと思いヘッドランプを持って内湯の温泉へ。これまた野天風呂とは泉質の違う素晴らしい温泉でしばらく幸せ一杯です。
 刻々と時間は過ぎ、時刻は8時30分。そろそろ消灯時間です。ですが部屋には「トイレと内湯の電気は常に付いており24時間入浴可能です」のはり紙が有り、「大丈夫!大丈夫!!」なんてのんびりしてたら、電気がいきなり消え、真っ暗に!気分は夏の夜の小学校のプール状態(何のこっちゃ?)です。手探りでヘッドランプを探し何とか明かりを確保。コレまたホントの秘湯の気分全開です。

 さて、風呂も堪能し他の登山者はすでに沈黙状態です。山の夜は早いのね。てな訳でPm9:00ごろ自然就寝。たかとうさんとオイラのイビキ二重奏の響き渡る中、夜がふけて行ったのでした。


6/3 起床〜朝御飯〜出発〜夏沢峠へ

 さて、山の朝は早く朝6時過ぎには皆さんムクムク起き出して参ります。オイラも目覚め、朝のラジヲ体操の時間です(ホントは体操なんてやってませんが…)そして気付けば腹減り。朝御飯は6時45分から。着替えたり朝のお勤め?をすませ準備万端です。そしてややフライングぎみに食堂へ。これまた美味しい朝御飯を頂きました。食事の後はすかさず撤収。宿の外でコーヒーを湧かし朝のコーヒータイム。そしてAm8:00出発です。昨日おりて来た急勾配の登山道を一歩一歩登り1時間少々で夏沢峠に到着。ここでしばらく休憩後、いよいよメインの硫黄岳へ向かいます。

硫黄岳へ

 ココからはさらに急な登山道となり足場が急激に悪くなります。30分も歩けばさっきまで居た夏沢の小屋が眼下に見えます。さらにガレ場になり今まで見えなかった山々が見えるようになり上まで登って来た事を実感します。小休止を入れながら歩く事1時間30分ようやく硫黄岳山頂へ到着です。
 硫黄岳の山頂は広く360度の展望が開けており、その眺めは今までの疲れをどっと癒してくれます。かつて、活火山だったころの火口は大きく片側に崩れ落ち、その断崖は500メートルとも言われております。まさに自然の作った芸術作品。火口の先端まで歩いて行ったのですがスケールの大きさに圧倒されまくり…写真取りまくり…「ホント来て良かったぁ〜」の連発です。さてお昼も近くお腹が空いて来たのでお食事タイム!山頂の隅っこにあるビバーク小屋脇に場所を陣取りお食事タイムです。この日の昼御飯は本沢温泉にて弁当1000円を注文してあったので早速頂きます。すっかり弁当に満足。おまけにコーヒーまで入れて昼寝まで…これ、登山じゃ無くてハイキングか?いやいや、登るだけが登山じゃ有りません。これも登山のれっきとした愉しみじゃありませんか…。多くの登山者を山頂で見送りPm12:45そろそろ出発です。

硫黄岳〜オーレン小屋へ

 山頂から西に降り、急で足場の悪いガレ場を抜け20分ほど歩くと雪渓のある広い場所に出ます。ここから赤岳方面へ向かい、調子が良ければ「峰の松目」まで足をのばそうとも思ってましたが今回はこのままオーレン小屋方面へ降りることに。しかし、ココからの下りが更にきつく、狭く、雪の残っている場所も多く、足の筋肉はプルプル震えて来ます。日頃の運動不足が身にしみます。途中休憩Pm1:38しながらゆっくりと降り、沢の音が近くなり、林の間を抜けキャンプ場を抜けるとPm2:20オーレン小屋へ到着です。オーレン小屋のアルバイトのお姉さんが「あぁあぁぁぁ〜おかえりなさい!」何とも嬉しいです。ちゃんと覚えててくれたのね。そんな訳でゆっくりしっかり30分ほど休憩させていただき、もちろんあの美味しいお水も飲ませて頂き、体力も復活。最後の目的地夏沢鉱泉へ向かいますPm3:00。

オーレン小屋〜夏沢鉱泉へ

30分ほどのんびり花を見ながら歩くと夏沢鉱泉へ到着です。とても人なつっこく愛想のいいアルバイト?のおねえさんにお風呂を聞いてみると今から湧かすから20分ほど待ってとの事。20分!?こりゃビールに丁度良い時間です。しかも食堂は広く、とても清潔でお茶のサービスもありホントこりゃ山のオアシス、道の駅です。ビールを飲み、一息付いているとお湯が湧いたとおねえさん。まずはよっしーから、そしてその後にオイラたち。熱いお湯に源泉(源泉は施設から100メートルほど上から引いているらしく冷泉だそうです)を入れ熱湯コマーシャル(古い!)状態になりながら、これまた幸せな一時。疲れも取れて勇気百倍。元気千倍。ホント幸せでした〜

桜平駐車場へ(下山)

 さてそうして遊んでいるうちに時刻は4時30分を過ぎ、そろそろ下山の時間です。小屋の主人と例のお姉さんにお礼を言い、夏沢鉱泉を出発です。そして午後5時15分、桜平の駐車場に到着、2日間に渡る山行も終わりとなりました。

 下山の記念撮影を済ませ、帰りの準備を済ませまた林道を下ります。すなみさんの素晴らしいドライビングテクにより4輪ドリフト状態のランクル80です。すると!鹿発見!思わず車を止め見入ってしまいます。可愛いですねえ。最初かもしかか?とも思ったのですが実際は奈良に居る鹿のようです。「また来いよ〜」って言ってるのかなあ?

諏訪にて晩御飯〜刈谷へ

 さて、下山し茅野へ戻って来てとりあえず腹減りです。諏訪のおぎのやにて釜飯ゲットようとドライブインに寄ったのですがPm6:09見事に売り切れ!仕方なく諏訪のハルピンラーメンへ向かいます。ココは独特の味で人気の有るラーメンでいつも行列なのですが今日はすんなり入店。美味しいハルピンラーメン600円を頂きPm6:31お腹も満足!諏訪インターから高速を飛ばし恵那で休憩。集中工事の名神をパスし多治見よりR248を通り瀬戸抜けで刈谷へ帰って参りました。Pm9:30

 打ち上げは手羽八にて、ビールで大いに盛り上がりました!はあぁぁ楽しかった。また行きたいでスねぇえ。

TOURING DATA ツーリングデータ>>>>>>>>>>
参加メンバー
参加メンバー>>>
 ますたー、よっしー、たかとうさん、すなみさん
本日の歩行距離 20km、くらいかな?